Technical data技術資料
消防法フレキについて
消防法とは
「火災の予防・警戒・鎮圧による生命・身体・財産の保護・被害軽減」を目的として定められた法律です。
消防車の出動による火災現場の消火活動をはじめ、日ごろの火災予防や消防設備などに関する事項を定めています。
消防庁告示第31号 型式認定フレキシブルチューブ
消防法第17条第1項にある消火用設備等のうち、スプリンクラー設備・消火栓設備等に
使用されるポンプ周辺配管の可撓管継手は、構造・性能の基準が消防庁により定められています。
この加圧送水装置用フレキシブルチューブは、加圧送水装置の振動を吸収し、配管の耐震性能を高める役割があり、
その構造・性能は㈶日本消防設備安全センターから認定される必要があります。
一般的に「消防庁告示第31号 型式認定フレキシブルチューブ」や
「加圧送水装置用フレキシブルチューブ」、「型式認定品」などと呼ばれることが多いです。
- 型番
JIS10K:TFK-23000 (製品ページはこちら)
JIS20K:TFK-24000 (製品ページはこちら)
- 使用条件
最高使用圧力
JIS10K:1.4MPa
JIS20K:2.8MPa
- 使用流体:水、消火液
- 使用温度範囲:40℃以下
- 認定取得範囲
消防危第20号適合フレキシブルチューブ
液体の危険物を貯蔵または取り扱うタンクと第一バルブの間には、地震対策用可撓管継手を使用することが
義務付けられています。(危険物の規制に関する政令第11条第1項第12号の及び政令第12条第1項第11号の2)
その可撓管継手の構造や性能の基準が定められているのが【消防危第20号】です。
危険物にも様々な類別がありますが、この消防危第20号での危険物とは【第4類:引火性液体】を指します。
このフレキシブルチューブは一般ホース以上の耐震性、頑強さが要求され、消防立会の下規定された試験を実施し、
消防評定を取得した製品になります。
試験内容は主に①構造、形状、材質及び寸法試験 ②強度試験 ➂耐震性能試験 ④耐久試験 ➄表示試験 になります。
一般的に「危険物用フレキシブルチューブ」や「油用フレキシブルチューブ」、
「性能評定品」などと呼ばれることが多いです。
- 型番:TF-14000 (製品ページはこちら)
- 使用条件
最高使用圧力:1.0MPa
使用流体:主に油、危険物
使用温度範囲:100℃以下
- 評定取得範囲
※全長は上記表内であれば中間寸法でも製作可能
油配管用危険物施設用可撓管継手
消防対応品(ラベル付)
消防危第20号適合フレキシブルチューブ評定取得範囲外の口径(10A~32A)に対応した製品であり、
当社で消防危第20号適合フレキシブルチューブの試験項目に基づき試験を実施、合格した製品です。
製品には当社独自のラベルを取り付けます。
また、消防規定に基づいた強度計算書の提出が可能です。
性能評定品とは違い、ねじ込み継手での対応が可能です。
※消防評定品ではございません。
- 型番:TFR-3500(製品ページはこちら)
- 使用条件
- 最高使用圧力:1.0MPa
- 使用流体:主に油、危険物
- 使用温度範囲:100℃以下
- 製作可能範囲:10A~32A
油配管用危険物施設用可撓管継手
消防準拠品(ラベル無)
口径が消防危第20号適合フレキシブルチューブ評定取得範内であるが、
全長不足・超過(40Ax400L、40Ax1300L等)の場合、性能評定品と同じ構造、同チューブにて準拠品として製作致します。
但し、消防法に関するラベルはつきません。
また、評定取得範囲内で、使用条件(1MPa,100℃)を超える場合も、
一般計算に準拠(クリア)すれば、消防準拠品として対応できるケースがございます。
消防評定PTFEホース
ファイヤープロテクト(製品ページはこちら)
消防評定品が必要な危険物配管で使用可能な唯一のPTFEホースです。
中身のPTFEホースは内面平滑で柔軟なバイオフレックスウルトラで、
外装に耐火用としてステンレスフレキシブルチューブを被覆し柔軟性を確保しています。
- 評定取得範囲
※上表以外の製作全長について:500mm~3500mmの範囲内であれば、評定品として製作可能です。